(ブルームバーグ): 暗号資産(仮想通貨)業界の取り締まりを続ける中国からマイニング(採掘)業者が流出している。

  世界最大の仮想通貨交換業者で多くのマイニング業者を抱えるバイナンス・ホールディングスの趙長鵬最高経営責任者(CEO)は22日、カタール経済フォーラムでインタビューに答え、多くのマイニング業者が中国から出て行くのを目の当たりにしていると述べた。中国はマイニングやトレーディングなど仮想通貨関連サービスに対する規制を強化している。

  時価総額11億ドル(約1200億円)のアクティブ上場投資信託(ETF)「アンプリファイ・トランスフォーメーショナル・データ・シェアリングETF」の共同ポートフォリオマネジャー、ダン・ワイスコフ氏は電子メールでのインタビューで、「中国のビットコイン採掘シェアは65%から低下し年内に50%を割る可能性がある」と予想し、中国のマイニング業者が米国やカナダ、スウェーデン、アルゼンチンに向かう公算が大きいとの見方を示した。

  ブロックチェーン(分散型台帳)関連株に投資する同ETFでは、マイニング業者がポートフォリオの約20%を占める。BTCドットコムのデータによれば、ビットコイン採掘に使われる計算能力を測るハッシュレートは過去2週間ほどで約40%低下した。

  ハッシュレートの低下は「恐らく短期的現象で、中国のマイニング業者が操業していない証拠だ」とワイスコフ氏は指摘。「事業を拡大中で、これから2022年にかけて操業が大きく増える予定の北米のマイニング業者にとっては差し引きプラスだ」と説明した。

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