(ブルームバーグ): ロシア政府の支援を受けるハッカー集団が先週、米共和党全国委員会(RNC)のコンピューターシステムにサイバー攻撃を仕掛けたと、事情に詳しい関係者2人が明らかにした。

  関係者によると、このハッカーは「APT29」または「コージーベア」の名で知られるハッカー集団の一部。同集団はロシアの対外担当情報機関と関連があり、2016年の米民主党全国委員会(DNC)へのサイバー攻撃や、昨年12月に発覚した米連邦政府機関などを標的とした攻撃を行ったとされる。

  ハッカーがデータの閲覧や盗み出しに成功していたとしても、どのデータが漏れたかは分かっていない。RNCはシステムへの不正アクセスを重ねて否定し、広報担当のマイク・リード氏は「RNCがハッキングの対象になったり、RNCの情報が流出したりした兆候はない」と語った。

  ニュース報道を受け、RNC幹部リチャード・ウォルターズ氏は発表文で、外部プロバイダーのシネックスがサイバー攻撃を受けたことをRNCは週末に承知したと説明。「われわれのチームはマイクロソフトと協力してシステムの点検を行った。徹底的な調査の結果、RNCのデータへのアクセスはなかった。この問題について、マイクロソフト、および連邦政府の法執行機関と引き続き協力していく」としている。

  在米ロシア大使館の報道官にコメントを要請したが、返答は得られなかった。  

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