(ブルームバーグ): 東京株式相場は反落。米供給管理協会(ISM)が公表した6月の非製造業景況指数は市場予想以上に拡大ペースが鈍化し、米景気回復の頭打ち懸念から投資家のリスク回避姿勢が強まった。米長期金利低下を受けて金融株が下落し、原油安から鉱業や石油株も安い。化学や自動車、商社なども安く、幅広い業種が売られた。

市場関係者の見方

T&Dアセットマネジメントの浪岡宏チーフ・ストラテジスト

ETFによる分配金支払いのための換金売りの影響が出ており、取引開始直後の下落は特にその影響が出た印象米ISM非製造業指数が低下し米国金利も低下、グロースにとっては追い風だがバリューが下げて株価自体は下落した米長期金利の低下は、米ISM非製造業の影響だけではない。米雇用統計発表の2日は米国は短縮取引で、5日が休場だったため、失業率悪化の影響を米債券市場では実質、昨晩も織り込んだ面もある

いちよしアセットマネジメントの秋野充成執行役員

米ISM非製造業景況指数はすでに60に達しておりピークアウト感があり、米長期金利が低下している。金利敏感株は値下がりし、景気敏感銘柄を中心に下がる見込みこのままでは米連邦準備制度理事会(FRB)のテーパリング開始はもう少し遅れ、米長期金利は今の1.3%台からの低下余地もあるISM指数が下がったといっても景気悪化ではない。その中で金利が低下し、グロース中心に米国株は上昇し、米国だけが強かった昨年10月以前のような姿に戻るだろう。ただ日本株は次の世界景気が良くなる局面までお休み状態が続きそうだ

東証33業種

背景

米ISM非製造業景況指数、予想以上の活動鈍化−雇用が縮小圏米国株は下落、S&P500種は8営業日ぶりの下げ6日の米10年債利回りは1.35%と8ベーシスポイント(bp)低下ニューヨーク原油先物は2.4%安の1バレル=73.37ドル7日のドル・円相場は1ドル=110円台半ばで推移、前日の日本株終値時点は110円82銭

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