(ブルームバーグ): 8日の米株式相場は反落。S&P500種株価指数は最高値から下げ、ほぼ3週間ぶりの大幅安となった。新型コロナウイルス変異株の感染拡大が経済の成長見通しを一変させるとの懸念が広がる中、リフレトレードの解消が進んだ。米10年債は8営業日続伸となった。

  S&P500種は景気に敏感な資本財や素材を中心に、11業種全てが下落。同指数は前日までの9営業日中、8営業日で終値での最高値を更新していた。この日は米30年債利回りが2月以降で初めて一時1.90%を割り込む中、銀行株が大きく下げた。

  S&P500種は前日比0.9%安の4320.82。ダウ工業株30種平均は259.86ドル(0.8%)安の34421.93ドル。ナスダック総合指数は0.7%下落。ニューヨーク時間午後4時53分現在、米10年債利回りは3ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)下げて1.29%。

  デルタ変異株の急速な感染拡大が経済成長や金融政策の正常化を遅らせる可能性を巡り、市場参加者らは神経質になっている。

  ナショナル・セキュリティーズのチーフ市場ストラテジスト、アート・ホーガン氏は「インフレは一過性のものになると考える局面から、成長が一過性のものになるのではないかと懸念する段階に移行した感がある」と述べた。

  外国為替市場では、円やスイス・フランが他の主要10通貨に対して堅調。コロナ変異株の感染拡大を受けた成長懸念でリスクの高い資産が敬遠され、資源国通貨の下げが目立った。米国債利回りの低下を背景に、ドルは下落した。

  主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は、0.2%低下。ニューヨーク時間午後4時54分現在、ドルは対円で0.8%安の1ドル=109円76銭。ユーロは対ドルで0.5%高の1ユーロ=1.1845ドル。

  ニューヨーク原油先物相場は反発。米エネルギー情報局(EIA)の統計で先週の原油とガソリンの在庫が予想以上に減少し、ガソリン需要が統計開始以来の高水準に達したことが明らかになり、買いを誘った。

  ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物8月限は、前日比74セント(1%)高の1バレル=72.94ドルで終了。ロンドンICEの北海ブレント9月限は69セント高の74.12ドル。

  ニューヨーク金先物相場は反落。銅をはじめとする金属相場が下げ、売りは貴金属にも及んだ。「その他の商品が売りを浴びたため、金は上昇分を徐々に失ったのだと思う」と、ブルー・ライン・フューチャーズのチーフ市場ストラテジスト、フィル・ストライブル氏は指摘した。

  スポット相場はニューヨーク時間午後3時25分現在、前日比0.3%安の1オンス=1799.12ドル。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物8月限は、0.1%安の1800.20ドルで終了。

Yen, Havens Surge on Virus-Fueled Growth Worries: Inside G-10(抜粋)

Oil Gains as U.S. Supplies Dwindle and Demand Jumps to Record(抜粋)

Copper Slips With Growth Worries Resurfacing; Gold Rally Fizzles(抜粋)

(相場を更新し、市場関係者のコメントを追加します)

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