(ブルームバーグ): 9日の米株式相場は反発。金融市場が広く持ち直す中、主要株価指数はいずれも最高値を更新した。米国債は反落。新型コロナウイルス変異株の感染拡大を受けて、世界経済の成長見通しに懸念が生じたことなどから、10年債は前日までの8営業日で続伸していた。

  S&P500種株価指数は前日の約3週間ぶり大幅安から持ち直し、最高値を更新。ダウ工業株30種平均とナスダック総合指数、ナスダック100指数も終値で最高値を更新した。4指数が同時に最高値となるのは今月2度目。この日は金融株の上げが目立った。米国債利回りの上昇を背景に、利益見通しが改善した。

  S&P500種は前日比1.1%高の4369.55。ダウ30種平均は448.23ドル(1.3%)高の34870.16ドル。ナスダック総合は1%上昇。ニューヨーク時間午後4時27分現在、米10年債利回りは7ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の1.36%。

  スペクトラム・マネジメント・グループのマネジングメンバー、レスリー・トンプソン氏は「市場は依然としてポジティブな軌道上を進んでいる。当然ながらこの先も山あり谷ありの展開になるだろう」と述べた。

 外国為替市場では、ノルウェー・クローネやオーストラリア・ドルが上昇。中国が国内経済成長の支援に動いたことを背景に、リスクの高い資産が買われた。逃避需要が減退する中、ドルは週間での上げ幅を縮小。円は対主要10通貨で全面安となった。

  主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は、0.4%低下。ニューヨーク時間午後4時28分現在、ドルは対円で0.4%高の1ドル=110円13銭。ユーロは対ドルで0.3%高の1ユーロ=1.1879ドル。ドルは対ノルウェー・クローネで1.3%安。豪ドルは対米ドルで0.9%高。 

  ニューヨーク原油先物相場は続伸。金融市場全般の堅調が背景となった。一方、週間ベースでは5月以来の下落。石油輸出国機構(OPEC)と非加盟の主要産油国で構成する「OPECプラス」の協議中止後、荒い値動きとなった。

  ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物8月限は1.62ドル(2.2%)高の1バレル=74.56ドルで終了。ロンドンICEの北海ブレント9月限は1.43ドル高の75.55ドル。

  ニューヨーク金先物相場は反発。米国債利回りと米国株が持ち直す中でも金に買いが入った。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物8月限は、前日比0.6%高の1オンス=1810.60ドルで終了。今週は新型コロナ変異株の感染拡大が景気回復を妨げるとの懸念で、安全逃避の流れが強く、金は3週続伸となった。

Commodity-Linked FX Rallies as Traders Embrace Risk: Inside G-10(抜粋)

Oil Posts First Weekly Loss Since May On OPEC+ Volatility(抜粋)

Gold Poised for Third Weekly Advance on Recovery Headwinds(抜粋)

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