(ブルームバーグ):

6月の米消費者物価指数(CPI)は前月比で急上昇し、2008年以来の高い伸びを示した。伸び率はブルームバーグがまとめたエコノミスト予想の全てを上回った。極めて緩和的な金融政策を維持するという米金融当局のコミットメントが試される。

  CPIの伸びの3割余りを中古車が占めた。ホテル宿泊やレンタカー、衣料品、航空運賃など経済活動再開の広がりに関連した分野での価格持ち直しもCPIの伸びに大きく反映された。

  バンク・オブ・アメリカ(BofA)の米経済担当責任者、ミシェル・マイヤー氏は「6月のインフレはかなりの上振れサプライズとなったが、またしても少数分野での大幅な価格上昇が要因だ」と指摘。「これは一過性のインフレという見方を補強する」と述べた。

  前年同月比ではいわゆるベース効果などで過去数カ月に大きな伸びを示してきた。こうした伸びはピークに達する見通しだが、今後数カ月にどの程度減速するのかはまだ不明だ。

  4−6月のコアCPIは年率ベースで8%超上昇し、1980年代初期以来の高い伸びとなった。

  新車と中古車の価格は前月比で過去最大の伸びを記録。ただ、これらの項目が全体のCPIに占める比率はそれぞれ4%に満たない。

  家庭外で消費される食品の価格は前月比で0.7%上昇と、1981年以来の大きな伸びとなった。

  パウエル連邦準備制度理事会(FRB)議長はこのところの物価上昇について、経済活動再開に伴う一過性の影響との見解を示してきたが、長期的なインフレ圧力の可能性も最近になって認めてきている。生産面の制約長期化などを背景に、消費者物価のインフレが加速するリスクも高まっている。

  CPI全体の約3割を占める住居費は0.5%上昇で、2005年10月以来の高い伸び。ホテル宿泊が7.9%急上昇したことを反映した。

  別に発表されたデータによると、インフレ調整後の実質平均時給は6月に前年比1.7%減少した。前月は2.9%減だった。

  統計の詳細は表をご覧ください。

(統計の詳細や市場関係者の見方などを追加し、更新します)

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