(ブルームバーグ):

米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は15日も、インフレが「心地よくない」水準で推移する中で米経済への支援を続ける金融当局のスタンスについて、その正当性を主張した。

  この日は上院銀行委員会で議長は証言。「これは経済活動の再開に伴いシステム全体に衝撃が及んでいる状況であり、それが2%を大きく上回る水準にインフレ率を押し上げている。当局としてはもちろん、心地よくはない」と述べた。

FRB議長、テーパリングに「程遠い」−インフレで議員の質問相次ぐ

  このところの物価上昇については、歴史において「他に類を見ない」ものだとし、高インフレが一時的なものにとどまるという当局の予想が正しいのか、それともより長期にわたって持続するリスクがあるのかを見極めるため、注意深く見守っていると説明した。

  議長は「根底にある状況とリスクについて理解しようと努めている」と語った。 

  インフレ率の急上昇については、これまでのところは中古車価格など限定された分野にとどまっているとし、そうした価格上昇は一過性だとの見通しを改めて示した。

  議長はそうした高インフレについて、「一時的なものにとどまる限り、それに対応するのは理にかなっていない」と述べた。

  議長は資産購入の縮小を巡る議論についても言及。連邦公開市場委員会(FOMC)は6月の会合で、資産購入を縮小する可能性について議論を開始した。FOMCが今月27、28両日に開く会合で、この議論をさらに進めると議長は語った。

(第5−7段落を追加し、更新します)

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