(ブルームバーグ): 暗号資産(仮想通貨)ビットコインは3万ドルを若干上回るレンジ内でじり安の展開となっているが、仮想通貨のインサイダーはその水準が下値になる可能性があるとみている。

  仮想通貨の予想はリスクに満ちている。ビットコイン価格が3カ月前の最高値からほぼ半減したことを考えるとなおさらだ。それでも業界関係者の一部では、オプション取引や最近のトレーディングの動向から約3万ドルが下値支持線となるとの見方が形成されている。

  デジタル資産デリバティブ取引所、デルタ・エクスチェンジによれば、7、8月限のオプション取引では行使価格3万ドルのプットオプションが最も取引されている。一部トレーダーがこの水準は保たれると確信していることを示唆する。

  デジタルファイナンス製品およびサービスを提供するJSTキャピタルの共同創業者、トッド・モラキス氏によれば、トレーダーは3万ー3万2000ドルのレンジで買い、3万4000ー6000ドルで売るなど、相場のレンジを活用する動きもある。モラキス氏は「市場は今のところ良いニュースよりも悪いニュースをより注視しているようだ」と、電子メールでコメントした。

  中国規制当局の取り締まりや中央銀行によるデジタル通貨計画の進展などで、最近のビットコイン相場は打撃を受けている。ロンドン時間16日午前9時26分現在、ビットコイン価格は3万1600ドル前後と、週間ベースで約6%下落している。なお過去12カ月間では200%を超える上昇率となっている。

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