(ブルームバーグ):

26日の米株式市場では、主要3指数が小幅ながらいずれも続伸し、最高値を更新して引けた。時価総額の大きいテクノロジー株が買いを集めた。今週は企業決算や米連邦公開市場委員会(FOMC)会合などイベントの多い週で、今後の成長見通しも意識しながらの取引となった。

  S&P500種株価指数は0.2%高の4422.30。ダウ工業株30種平均が82.76ドル(0.2%)高の35144.31ドル。ナスダック総合指数は0.1%未満の上昇率だった。

  取引終了後に決算発表を予定していたテスラは、4営業日ぶりに反発し、S&P500種の上昇に寄与。週内に決算を発表するアップルやアマゾン・ドット・コム、アルファベット、フェイスブックもそろって買われた。

  今回の決算発表シーズンは好調な滑り出しとなり、S&P500種は5営業日続伸。連続した5営業日間の値上がりとしては、今年3月以来の大きさとなった。ただ、経済成長とインフレのペースに対する懸念は一部投資家の間で根強く、この日の相場ではボラティリティーが高まった。新型コロナウイルスのデルタ変異株による感染拡大で景気回復が頓挫するとの不安も強まっている。

  インディペンデント・アドバイザー・アライアンスの最高投資責任者(CIO)、クリス・ザカレリ氏は「非常にイベントの多い週に突入した。ハイテク大手の決算発表やFOMC会合だ」と指摘。「市場は先週、底堅さを示した。週初は売りが続いて下げ、その後に目覚ましく持ち直した。ただ市場関係者の関心は米金融当局の出方に集まっており、警戒ムードが強まると予想している」と述べた。

  米国債は総じて下落。米10年債の実質利回りは27−28日のFOMC会合を前に、過去最低を更新した。ニューヨーク時間午後5時現在は、10年債利回りが2ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇して1.29%。

米10年国債の実質利回り、過去最低を更新−米成長巡る懸念強まる

  外国為替市場ではドル指数が一時、約2週間ぶりの大きな下げとなった。米株式相場が最高値近辺で推移し、リスクテーク意欲が高まったことが背景。ユーロは上昇。ブルームバーグ商品指数が6年ぶりの高水準をつける中で、資源国通貨も買われた。

  主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は0.2%低下。ドルは主要10通貨全てに対して下落した。米10年債の実質利回りが過去最低となったことも、ドルへの重しとなった。

  ニューヨーク時間午後5時現在、ドルは対円では0.1%安の1ドル=110円39銭。ユーロは対ドルで0.3%上昇し、1ユーロ=1.1805ドル。

  ニューヨーク原油先物相場は小幅反落。新型コロナの感染が急増し、広がり続けるデルタ変異株の需要への影響に注目が集まった。世界での新規感染は2カ月ぶりの大幅増加となった。米国やブラジル、インド、インドネシア、英国で感染が拡大。ワクチン接種率の低いアジアの一部でなどでは死者数が増加、行動制限が再導入され、燃料の消費や需要が脅かされている。

  ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物9月限は、前営業日比16セント(0.2%)安い1バレル=71.91ドルで終了。ロンドンICEの北海ブレント9月限は40セント高い74.50ドル。

  ニューヨーク金先物相場は小幅続落。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物12月限は、前営業日比0.1%安い1オンス=1803.40ドルで終えた。米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果待ちの雰囲気が強かった。

  金属市場ではニッケルが3営業日連続高となり、7年ぶり高値に迫った。ステンレス鋼や電気自動車のバッテリー向けのニッケル需要が高まっている。銅も買われ、約2カ月ぶりの大幅高となった。

Dollar Drops as U.S. Stocks Rebound; Euro Climbs: Inside G-10(抜粋)、

Oil Slips With Spread of Delta Variant Crimping Demand Outlook(抜粋)、

Nickel Nears Seven-Year High With Metals Rising on Demand Bets(抜粋)

(相場を最新にし、5段落目に市場関係者の見方を追加して更新します)

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