(ブルームバーグ):

29日の米株式相場は上昇。4−6月(第2四半期)の米実質国内総生産(GDP)速報値の発表を受けて、インフレや金融緩和策の縮小を巡る懸念が和らいだ。

  米主要株価指数はそろって上昇し、S&P500種株価指数とダウ工業株30種平均は日中ベースの最高値を更新した。予想外の利益を計上したフォード・モーターが高い。一方、慎重な見通しを示したフェイスブックは売られ、大型ハイテク銘柄中心で構成するナスダック100指数を圧迫した。通常取引終了後の時間外取引で、アマゾン・ドット・コムが下落。売上高の見通しが予想に届かなかった。

  S&P500種は前日比0.4%高の4419.15。ダウ平均は153.60ドル(0.4%)高の35084.53ドル。ナスダック総合指数は0.1%上昇。

  米国債相場は下落。値動きの荒い展開となる中、社債発行などが重しとなった。ニューヨーク時間午後4時47分現在、10年債利回りは3ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の1.27%。

  4−6月の米GDP統計では、全体の成長率が市場予想を下回った一方、個人消費は急増した。先週の米新規失業保険申請件数は前週比で減少したが、予想よりは多かった。

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  Eトレード・ファイナンシャルの投資戦略担当マネジングディレクター、マイク・ローウェンガート氏は「失業保険申請件数の期待外れな数字は、労働市場の回復はまだ先になると強調したパウエル連邦準備制度理事会(FRB)議長の前日の発言を強力に裏付けた」と指摘。「予想を下回るGDPは、成長が失速しつつあるかもしれないという事実をやや補ったにすぎない」と述べた。

  外国為替市場では、ドル指数が3週間ぶりの安値となった。この日発表の米経済指標を受けて、早期の金融緩和縮小の可能性は低いとの観測が強まった。主要10通貨では資源国通貨の上げが目立ったほか、ユーロは4日続伸した。

  主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は、0.4%低下。ニューヨーク時間午後4時48分現在、ドルは対円では0.4%安の1ドル=109円46銭。ユーロは対ドルで0.4%上昇の1ユーロ=1.1886ドル。

  ニューヨーク原油先物相場は大幅続伸。今週一番の値上がりとなった。金融市場全般から明るいシグナルが発信され、原油の強い需要が今後も続くとの期待が広がった。米GDPは予想を下回ったものの、個人消費は急増した。ドル安も、ドル建てで取引される商品の投資妙味を強めた。

  ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物9月限は、前日比1.23ドル(1.7%)高い1バレル=73.62ドルで終了。ロンドンICEの北海ブレント9月限は1.31ドル上昇し76.05ドル。

  ニューヨーク金は大幅高。前日の米連邦公開市場委員会(FOMC)が景気刺激の巻き戻しを始める前にさらなる進展を確認したい意向を示し、ドルが軟化。実質利回りは過去最低に沈んだ。

  金スポット相場はニューヨーク時間午後3時現在、前日比1.3%上昇し1オンス=1830.37ドル。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物12月限は、1.7%高の1835.80ドルで終了した。

Treasuries Hold Loss After 7-Year Auction in Choppy Price Action(抜粋)

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Oil Advances on Broader Market Gains and Improved Demand Outlook(抜粋)

Gold Jumps With Dollar Weakening as Investors Digest Fed Views(抜粋)

(相場を更新し、市場関係者のコメントを追加します)

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