(ブルームバーグ):

暗号資産(仮想通貨)2位のイーサリアムは今後、仕組みが見直される予定で、これが価格上昇につながる可能性がある。

  イーサリアムのソフトウエアには近く、「ロンドン」(コード名)と呼ばれる大幅なアップグレードが実施され、供給量の拡大ペースが鈍化する見通し。アップグレードの中で「EIP(イーサリアム改善提案)ー1559」と呼ばれる変更では、マイナーに支払われる「ガス代(取引手数料)」向けに毎日新規に発行されていた約1万3000イーサリアムが3分割された上で、「ベースフィー(基本料金)」の部分が「焼却(バーニング)」を通じて流通量から除外される。

  投資会社マルチコイン・キャピタルの共同創業者カイル・サマニ氏は今回のアップグレードについて、供給が減ることで希少性が増し価格上昇につながるとし、「『ロンドン』はイーサリアム史上で最も興味深く、重要なアップグレードの1つだ」と指摘した。

  イーサリアムのコア開発者のコーディネーター役を務めるティム・ベイコ氏がインタビューで語ったところでは、ユーザーの基本料金は、マイナーに支払われるガス代の約25−75%に相当する。この部分が焼却されることで、年4%前後となっている現行のイーサリアム供給拡大ペースは鈍化するという。

  「ロンドン」は基本的に8月4日または5日に予定されている。

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