(ブルームバーグ): 欧州銀行監督機構(EBA)が実施したストレステスト(健全性審査)で、大手欧州銀の中でドイツ銀行と仏ソシエテ・ジェネラルが最も脆弱(ぜいじゃく)な一角との結果が示された。

  30日遅くに公表されたEBAの審査結果によると、低金利長期化と急激な経済縮小が3年続く逆境シナリオで、ドイツ銀の普通株式等ティア1(CET1)比率は620ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下して7.4%。ソシエテの比率は562bp下がって7.5%だった。CET1比率は銀行の財務健全性を測る上で最も重要な指標の一つ。この逆境シナリオの下、欧州銀全体の同比率は10.2%と、3年前の審査から若干改善された。

  ドイツ銀のイェームス・フォンモルトケ最高財務責任者(CFO)は発表文で、審査結果には1−6月の利益増加が反映されていないとして、「一段と厳しい逆境シナリオでも、起こり得る経済危機に対して強靱(きょうじん)である状況をドイツ銀行は示している」と指摘した。

  欧州の銀行50行を対象とするEBAの健全性審査は合格・不合格を示すものではないが、欧州中央銀行(ECB)を含む欧州の監督当局が金融システムの資本ニーズや銀行の配当およびボーナス水準の妥当性を評価する上での指針となる。ECBは今月に入り、経済状況の好転を理由に、銀行に課してきた株主還元の制限を9月末で終了させると発表した。

ECB、銀行の配当・自社株買い制限を解除へ−9月末で失効

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