(ブルームバーグ): 30日の米株式相場は反落。大手テクノロジー企業の成長鈍化が懸念された。こうした企業は、新型コロナウイルス禍で相場が最高値を更新する一助となっていた。

  売上高見通しが市場予想を下回ったアマゾン・ドット・コムは7.6%下げて昨年5月以来の大幅安となり、S&P500種株価指数や大型ハイテク銘柄中心のナスダック100指数を押し下げた。マイクロソフトなどのテクノロジー株は、ダウ工業株30種平均の重しにもなった。

  S&P500種は前日比0.5%安の4395.26。ダウ平均は149.06ドル(0.4%)安の34935.47ドル。ナスダック総合指数は0.7%下落。ニューヨーク時間午後4時30分現在、米10年債利回りは5ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の1.22%。

  中国政府による同国企業への締め付け強化や一連の企業決算発表、景気刺激策の見通しを巡って、今週の市場は変動が激しい展開となった。フェイスブックやアップルも慎重な見通しを示しており、物色対象がハイテク株からシクリカル銘柄に移行するとの見方が台頭している。

  ガイドストーン・キャピタル・マネジメントのデービッド・スピカ社長は「今のようなバリュエーションの水準になると、プロの投資家は売る理由を模索する」と指摘。「デルタ変異株かもしれないし、中国かもしれない。それは重要ではない。彼らが売る理由を探すのは、バリュエーションが伸長していると分かっており、貧乏くじを引く羽目になりたくないからだ」と述べた。

  外国為替市場ではドルが上昇。月末に伴うポートフォリオ調整の買いが入った。リスク選好のセンチメントが揺れる中、ユーロは約1カ月ぶりの高値を付けた後に値下がりした。

  主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は、0.3%上昇。週間では0.7%の下落。ニューヨーク時間午後4時30分現在、ドルは対円では0.2%高の1ドル=109円72銭。ユーロは対ドルで0.2%安の1ユーロ=1.1863ドル。一時は1.1909ドルと、1カ月ぶり高値となった。

  ニューヨーク原油先物相場は3日続伸。新型コロナ感染者数急増への懸念はあるものの、主要消費国での需要堅調を示す各種データや供給の引き締まりがより意識された。CIBCプライベート・ウェルスのエネルギー担当シニアトレーダー、レベッカ・バビン氏は「現在、データはどれもかなり良好だ」と指摘。供給がタイトなため、原油相場は下げにくい状態にあると説明した。

  ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物9月限は33セント(0.5%)高の1バレル=73.95ドルで終了。月間ベースで4カ月連続の値上がりとなった。ロンドンICEの北海ブレント9月限は28セント高の76.33ドル。同月限は30日が最終取引だった。

  ニューヨーク金先物相場は反落。ドルの上昇が背景となった。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物12月限は1%安の1オンス=1817.20ドルで終了。週間ベースではプラスを確保した。

Dollar Rises on Month-End Flows; Risk-On Mode Wanes: Inside G-10(抜粋)

Oil Posts Fourth Monthly Gain as Steady Demand Eases Virus Fears(抜粋)

Copper, Gold Trim Weekly Gains With Dollar Rebounding(抜粋)

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