(ブルームバーグ): 3日の米株式相場は上昇。中国当局のハイテク企業締め付けや新型コロナウイルス変異株が懸念されたものの、企業決算が総じて良好だったことが相場を支えた。

  S&P500種株価指数は反発。ラルフローレンやアンダーアーマーなどが決算発表後に買われた。ナスダック100指数は上げに転じる展開。中国国営紙による厳しいビデオゲーム批判や、英政府が米エヌビディアによる英アームの買収を阻止することを検討中だとの関係者情報で下落する場面があった。

  S&P500種は前日比0.8%高の4423.15。ダウ工業株30種平均は278.24ドル(0.8%)高の35116.40ドル。ナスダック総合指数は0.6%上昇。米国債市場ではニューヨーク時間午後4時59分現在、10年債利回りが1ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の1.17%。

  屋内飲食とスポーツジムについてワクチン接種証明の提示を義務付けるニューヨーク市の計画が、朝方の弱材料となった。TDアメリトレードのチーフマーケットストラテジスト、JJ・キナハン氏はインタビューで、「今後もこうした相場変動の大きさを目にすることになると思う」と指摘。「今週は良好な決算と変異株の綱引きになるだろう。変異株は経済再開を一時停止させる恐れがある」と述べた。

  外国為替市場ではドルが主要10通貨の大半に対して下落。米10年債利回りが最近つけた低水準の近辺にとどまったことがドル売りを誘った。一方で円とスイス・フランは上昇。デルタ変異株の感染拡大が経済成長を抑制するとの懸念の高まりや、米国債と日本およびスイス国債の利回り差縮小が背景にある。

  主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は0.1%低下。ドルは対円で0.3%安の1ドル=109円04銭。一時は108円88銭と、5月26日以来の安値をつけた。ユーロは対ドルで0.1%安の1ユーロ=1.1864ドル。

  ニューヨーク原油先物相場は続落。アジア最大の石油市場である中国でのデルタ変異株感染拡大で、世界的な原油消費の回復が妨げられる恐れが出ている。

  ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物9月限は前日比70セント(1%)安の1バレル=70.56ドルで終了。終値ベースではほぼ2週間ぶりの安値となった。ロンドンICEの北海ブレント10月限は48セント安の72.41ドル。

  ニューヨーク金スポット相場はほぼ変わらず。6日に発表される米雇用統計を待つ展開となった。同統計は今後の米金融政策に関する手掛かりを提供する可能性がある。

  金スポットはニューヨーク時間午後1時35分現在、前日比0.1%安の1オンス=1811.12ドル。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物12月限は0.4%安の1814.10ドルで終了した。

Dollar Lags Most Peers Amid Low Yields; Yen Rises: Inside G-10(抜粋)

Oil Sinks a Second Day With Delta’s Spread a Menace to Demand(抜粋)

Gold Steadies as Investors Await U.S. Jobs Data for Policy Clues(抜粋)

(市場関係者のコメントを追加、相場を更新します)

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