(ブルームバーグ): 米証券取引委員会(SEC)は米市場への上場を申請する中国企業に対し、オフショア部門の組織構造に関するより詳細な情報を求める方針だ。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。

  非公開情報であることを理由に関係者が匿名で語ったところでは、SECが求める情報の多くは中国企業が政府の外資規制を回避するのを可能にする、いわゆる変動持ち分事業体(VIE)を経由したキャッシュフローの性質と方向性に集中している。

  関係者によれば、SEC当局者は親会社と他の事業体との間の移転・配当のほか、それぞれの収支と税務上の影響を数値化するよう各社に要請。さらに、中国での政治・規制上のリスクに関し追加の開示を求めていると関係者1人が語った。新たに申請する企業への質問項目は、今月より前と比べ最大20増える可能性があるという。

  SECのゲンスラー委員長は16日、中国企業が米国上場のために利用するペーパーカンパニーの新規株式公開(IPO)承認を当面「停止」するようスタッフに指示したと明らかにした。7月下旬には、新規上場を目指す中国企業に追加的な情報開示を要求すると表明していた。

SEC委員長、中国企業への投資リスク警告−IPO承認の停止を指示

  追加の情報請求に関する質問に対し、SECの報道官はゲンスラー委員長のコメントに言及し、それ以上のコメントは控えた。

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