(ブルームバーグ): バイデン米政権は米食品医薬品局(FDA)のウッドコック長官代行を正式な長官に指名する可能性を排除している。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。新型コロナウイルスワクチンの正式承認にとって重要な時期に長官の人選が続いている。

  ウッドコック氏(72)はバイデン政権発足後に長官代行を務めているが、米民主党穏健派のマンチン上院議員ら一部議員が長官就任に強く反対している。上院の採決で重要な鍵を握るマンチン議員は、物議を醸したアルツハイマー病治療薬の今年の迅速承認を巡ってFDAを批判している。

  ホワイトハウスはウッドコック氏を候補から外したと公には表明していないが、同氏は候補にならないと当局者が水面下で判断したと、関係者が匿名を条件に語った。   

  ウッドコック氏は11月15日より前にバイデン大統領が他の人物を指名しない限り、その日まで長官代行を務めることができる。指名した場合でも手続きの間は現職にとどまることが可能だ。事情に詳しい当局者が明らかにした。ウッドコック氏はコメントを控えた。同氏はFDAに35年間在籍している。

  バイデン大統領は今月10日、長官指名について尋ねられた際に承認の可能性が要因になることを示唆していた。

 

 

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