(ブルームバーグ): 20日の米株式相場は上昇。今週は世界的にボラティリティーが高まる展開となったが、最後に押し目買いが入った。

  S&P500種株価指数は主要業種別指数が全て上昇。アップルやフェイスブックなどで構成するNYSE・FANG+指数は、6営業日ぶりに上昇した。米国で上場する中国株も値上がりしたが、週間ベースでは約10年で最長の連続安となった。

  米ダラス連銀のカプラン総裁は新型コロナウイルスのデルタ変異株の感染拡大が収まらず経済の進展に悪影響を及ぼすようであれば、資産購入プログラムのテーパリング(段階的縮小)開始は遅いより早めの方が望ましいとした自身の見解を調整する可能性を否定しないと述べた。

  S&P500種は前日比0.8%高の4441.67。ダウ工業株30種平均は225.96ドル(0.7%)上げて35120.08ドル。ナスダック総合指数は1.2%上昇。

  米国債相場は小幅下落。カンザスシティー連銀がワイオミング州ジャクソンホールで開く年次シンポジウムを来週に控え、資産購入のテーパリングに関して何らかの発表がある可能性が引き続き焦点となった。ニューヨーク時間午後4時32分現在、10年債利回りは1ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の1.26%。

  UBSプライベート・ウェルス・マネジメントのマネジングディレクター、ロッド・フォンリプシー氏は「コロナ感染者数がなかなか減らない状況を踏まえ、投資家は当然ながら米金融当局によるテーパリングの可能性を懸念しているが、当局は感染者数が初夏の水準まで減少しない限り、テーパリング計画を発表しない可能性が高いと当社はみている」と述べた。

 

 

  外国為替市場ではドルが上昇。新型コロナの変異株拡大で世界的に経済成長が減速するとの懸念が強まった。

  ニューヨーク時間午後4時33分現在、主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は0.1%未満の上昇。ドルは対円で0.1%高の1ドル=109円79銭。ユーロは対ドルで0.3%高の1ユーロ=1.1704ドル。

  ニューヨーク原油先物相場は、2019年以来で最長となる7営業日続落を記録した。ドルの上昇や、新型コロナウイルス感染再拡大による需要先細りが懸念されている。ブラウンズビルのトーマス・フィンロン最高執行責任者(COO)は、「これほど長期の原油相場下落は極めて珍しいことだ」と語った。

  ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物9月限は、前日比1.37ドル(2.2%)安の1バレル=62.32ドルで終了。ドル指数の連続高を背景に、週間ベースでも8.9%下げた。ロンドンICEの北海ブレント10月限は1.27ドル安の65.18ドル。

ニューヨーク金先物相場は小反発。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物12月限は、前日比0.1%高の1オンス=1784.00ドルで終了。金属市場ではパラジウムの売りが目立った。半導体不足で自動車需要が圧迫されていることが背景にある。

Treasuries Bear-Flatten, Pare Weekly Advance; Fed Taper in Focus(抜粋)

Dollar Heads for Best Week in Nine on Covid Risks: Inside G-10(抜粋)

Oil Caps Longest Run of Losses Since 2019 on Fed Tapering Signal(抜粋)

Palladium Heads for Worst Week Since March 2020 on Softer Demand(抜粋)

 

 

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