(ブルームバーグ): 25日の米国株式相場は続伸。カンザスシティー連銀の年次シンポジウム(ジャクソンホール会合)を控え、商いは静かだった。

  S&P500種株価指数とナスダック100指数はいずれも過去最高値を更新。米国債利回りの上昇と原油の堅調を背景に、金融株とエネルギー株が買いを集めた。

  新型コロナウイルスのデルタ変異株が猛威を振るう中でセンチメントは幾度か悪化したが、企業決算やワクチン接種の拡大、金融政策に助けられて持ち直した。一方で米金融当局が資産購入プログラムをどのように縮小し始めるのか、見通しは依然不透明だ。27日に予定されているパウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長の講演で、視界が開ける可能性が期待されている。

  S&P500種株価指数の終値は前日比0.2%上昇の4496.19。ダウ工業株30種平均は39.24ドル(0.1%)高い35405.50ドル。ナスダック総合指数は0.2%上昇した。

  BCAリサーチの米株式チーフストラテジスト、アイリーン・タンケル氏は、「もう弱気派はあまりいない」と話す。先週のような下振れは「どんどん浅くなっている」と指摘し、「押し目で買いを入れるメンタリティーは非常に強い」と述べた。

  米国債市場では長期債が軟調となり、イールドカーブはスティープ化した。5年債入札はまずまずの結果で、小幅なテールとなった。ニューヨーク時間午後4時55分現在の10年債利回りは、前日比5ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の1.34%。

  外国為替市場では、ドルが主要10通貨に対し上げを消す展開。ジャクソンホール会合を控えて、株式と一部商品市場でリスク志向が戻ったことが背景にある。米国債利回りの上昇に伴い、円売りが目立った。

  主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は0.1%未満低下。ドルは対円で34銭(0.3%)高い109円99銭。ユーロは対ドルで0.1%上昇し1.1773ドル。

  ニューヨーク原油先物相場は3営業日続伸。新型コロナのデルタ変異株の感染拡大で需要が落ち込むとの懸念をよそに、米エネルギー情報局(EIA)の週間統計で原油在庫が昨年1月以来の水準に減少し、ガソリン在庫も予想以上に減ったことが材料視された。

  ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物10月限は、前日比82セント(1.2%)高の1バレル=68.36ドルで終了。13日以来の高値となった。ロンドンICEの北海ブレント10月限は1.20ドル高の72.25ドルで、3週間ぶりの高値。

  ニューヨーク金相場は下落。市場はジャクソンホール会合に備えている。同会合では、米金融当局による資産購入の縮小に関して一段の手掛かりが得られると見込まれている。

  金スポット相場はニューヨーク時間午後2時8分現在、前日比0.7%下げて1オンス=1790.37ドル。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物12月限は1%安の1791ドルで終了した。

 

Treasury Curve Steepens, Long-End Trails After Solid 5-Year Sale(抜粋)

Dollar Fades, Yen Weakens Amid Better Risk Appetite: Inside G-10(抜粋)

Oil Gains as Crude and Fuel Demand Withstands Latest Viral Wave(抜粋)

Gold Sags for Second Day as Traders Await Jackson Hole Gathering(抜粋)

 

(相場を更新しコメントを追加。更新前の記事は第4段落の表記を「新型コロナウイルス」に訂正済みです)

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