(ブルームバーグ):

東京株式市場はTOPIX(東証株価指数)が小幅に下落した。海運のほか、化学や電機、小売りの下げが目立った。半面、米長期金利の上昇を受け銀行などの金融株は高く、空運や陸運株には経済活動の再開を期待した買いが入った。ただ、ジャクソンホール会合を前に売買を手控える投資家が多く、東証1部売買代金は概算で2兆6億円で7月27日以来の低水準となった。

市場関係者の見方

SMBC信託銀行の佐溝将司シニアマーケットアナリスト

先週のリスク回避の反動で株高基調が続いていたが、買いが一巡し売り買いに業種の色が出にくい状態日本株は株価収益率(PER)でみるとはまだ海外市場に比べて割安で、それほど売り込まれない一方、ジャクソンホール会合を前に材料不足で商いが薄く積極的な買い相場でもない同会合ではデルタ変異株拡大を踏まえパウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長が景気に対してどのような見解を示すかが焦点で、すでにテーパリング開始は株価にある程度織り込まれている

りそなアセットマネジメントの下出衛チーフストラテジスト

ジャクソンホール会合を控えた投資家の様子見姿勢で、株式相場は方向感に乏しい景気回復の鈍さをまだ織り込み切れていない中で、世界の景気がどのタイミングで再加速するかを見極めている段階。経済の正常化は不確かなままで、日本株を積極的に買うのはまだ早いという見方が市場にあるのだろう新型コロナウイルスの感染拡大について先行き不透明感が残るうえ、ワクチン接種の進ちょくが想定よりも遅い

東証33業種

背景

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