(ブルームバーグ): 米アップルのティム・クック最高経営責任者(CEO)は、共同創業者の故スティーブ・ジョブズ氏から経営トップの職を引き継いだ10年前に交わした契約に基づく10回目で最終分の報酬を今週受け取る。

   ブルームバーグ・ニュースの試算では、今回の報酬は自社株約500万株、およそ7億5000万ドル(約825億円)相当から成る。報酬の一部は、アップル株の過去3年間のリターンがS&P500種株価指数の3分の2以上の構成企業を上回ることが条件で、同社株はこれを大幅に上回っている。

  アップルの株価高騰でクック氏(60)は毎年、高額報酬を受け取りビリオネアとなった。ブルームバーグ・ビリオネア指数によると、クック氏の純資産は現在約15億ドル。同氏は2015年に報酬の大部分を寄付する計画を明らかにしており、既にアップル株で数百万ドル相当の寄付を実施している。

  10年前にジョブズ氏からCEO職を引き継いだ際、クック氏がカリスマ性のあるジョブズ氏に肩を並べアップルの成功を持続できるのか疑問視する向きもいた。しかし、クック氏の経営指揮の下、同社の売上高は2倍以上に増加し、株価のリターンは1100%超、時価総額は2兆ドルを超えた。

 

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