(ブルームバーグ): 米国債オプションの満期が27日に集中する。この日予定されるパウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長の待望の講演に対する債券市場の反応に影響する可能性がある。

  米10年国債のオプション建玉残高全体の約63%に相当する200万枚以上が27日の取引終了までに権利行使期限切れとなり、ニューヨーク時間午前10時(日本時間同日午後11時)から始まる予定のパウエル議長講演に伴うボラティリティー観測を強めている。

  米国債オプションのトレーダーは、今週のジャクソンホール・シンポジウムが米金融政策の重要な転換点になる可能性などを想定し、何カ月も前から10年債利回りの波乱に備えたヘッジを積み上げてきた。26日には米金融当局のタカ派3人が早期の緩和縮小を支持したのを受け、利回りが瞬間的に上振れした。パウエル議長はより辛抱強い姿勢を示している。

  ジャクソンホール会合を控えた市場の全体的な傾きは、比較的バランスが取れているようだ。JPモルガン・チェースのデータでは、同行顧客はショート(ベアスティープニングを見越したリフレトレード)を巻き戻し、ここ数カ月でも最も中立的なスタンスに近いことが示されている。一方、10年債のプットオプションとコールオプションの相対的な需要を表すスキュー(ゆがみ)は、ほとんど落ち着いている。

 

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