(ブルームバーグ): シンガポールの新型コロナウイルスの新規感染者は7日連続で100人を上回った。経済活動再開を継続する同国政府の決意が試されている。

  インドネシアとタイ、ニュージーランドはいずれも新規感染が減少する中で制限措置を緩和している。

  一方、オーストラリアではデルタ変異株の感染状況が悪化している。同国最大のニューサウスウェールズ州の新規感染者は4日連続で1000人を上回った。

  南アフリカ共和国の研究者らは論文で、懸念される新たな変異株を特定したと明らかにした。同変異株「C.1.2」は5月にムプマランガ、ハウテンの2州で初めて特定されたが、今月13日時点で国内9州のうち6州に広がっており、コンゴ民主共和国やモーリシャス、ポルトガル、ニュージーランド、スイスでも見つかっている。感染力や抗体を回避する力が強いことが特徴という。

   30日の米株式市場で米モデルナが急落。一時5.1%安を付けた。終値は3.0%安。日本で同社製の新型コロナワクチンを接種した2人が死亡したことを受け、同社と同ワクチンの日本国内での供給を担う武田薬品工業は28日、ワクチン接種との因果関係について調査を行うと発表した。

モデルナ株が急落、日本でのワクチン接種後の死亡巡り調査へ  

  イスラエルで実施された調査では3回目のワクチンの接種がデルタ変異株による感染増加や重症化を大きく抑制するとみられることが示された。同国は世界に先駆けて高齢者を対象にブースター(追加免疫)接種を開始した。

コロナワクチン3回目接種で重症化を大幅抑制−イスラエル調査

  米疾病対策センター(CDC)の「予防接種の実施に関する諮問委員会(ACIP)」は30日、米ファイザーと独ビオンテックが共同開発した新型コロナウイルスワクチンの16歳以上への接種推奨を全会一致で支持した。CDCのワレンスキー所長の承認を経て確定すれば、ワクチン普及に弾みがつくと期待されている。

CDC諮問委、ファイザー製コロナワクチンの接種推奨を支持

  欧州連合(EU)加盟国は、米国からの不要不急の渡航に対する制限措置を再導入すると決定した。新型コロナの新規感染者数が急増していることが背景にあり、観光業界には新たな打撃となる。EUは6月に同措置を解除していた。

EU、米国からの不要不急の渡航に再び制限措置−コロナ感染拡大の中

  米国務省はドイツとカナダへの渡航警戒レベルを4段階の上から2番目であるレベル3の「渡航を再検討」に引き上げた。従来はレベル2の「さらなる注意」だった。

  米ジョンズ・ホプキンズ大学とブルームバーグの集計データによると、世界の新型コロナ感染者数は2億1700万人、死者数は450万人をそれぞれ上回った。ブルームバーグのワクチントラッカーによれば、世界のワクチン接種は計52億6000万回を超えた。

 

(南アやインドネシア、タイなどの情報を追加して更新します)

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