(ブルームバーグ): ユーロ圏インフレ率は8月に10年ぶりの高水準に急上昇した。新型コロナウイルス危機後の物価圧力の高まりは一時的なものに終わるとの当局者らの主張が試される。

  31日発表された8月のユーロ圏消費者物価指数(CPI)は前年同月比3%上昇と、ブルームバーグの調査に答えたエコノミスト37人全員の予想を上回った。食料品やエネルギーなど変動の激しい項目を除くコア指数は同1.6%上昇と、2012年以来の高い伸びだった。

   世界的な供給不足がコストを押し上げていると同時に、比較対象となる前年の物価の低さなどの一時要因もあり、欧州中央銀行(ECB)はインフレを一時的とみている。

  ただ、ユーロ圏の小売業者は今後3カ月以内に値上げを計画しており、当面はインフレ加速が続く公算が大きい。

  同日発表されたフランスのインフレ率は8月に2.4%に達し、18年以来の高水準。イタリアは2.6%で12年以降で最高だった。ドイツ連邦銀行(中央銀行)は独インフレ率が年末に向け5%に達すると見込んでいる。

ドイツのインフレ率、8月は3.4%に加速−2008年以来の高水準

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