(ブルームバーグ): 米民主党の進歩派は連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長を再任しないようバイデン大統領を説得するため同議長の実績を公に非難しているものの、後任となる候補でまだ一本化できずにいる。

  下院のオカシオコルテス議員やタリーブ議員ら進歩派議員団と、リボルビング・ドア・プロジェクトをはじめとする22のリベラル派団体は今週、パウエル議長の下での連邦準備制度運営を批判する声明や書簡をそれぞれ公表したが、後任候補についての支持は盛り込まなかった。進歩派が対立候補を示せずにいることで、パウエル議長は続投に向けた働き掛けをひそかに進める余地が広がり、再指名の可能性は高まる一方だ。

  バイデン大統領は今秋のある時点で、FRBの議長と理事の候補者を発表する見通し。

  リボルビング・ドア・プロジェクトのエグゼクティブディレクター、ジェフ・ハウザー氏によれば、進歩派数人がブレイナードFRB理事を議長候補に支持している。ただ、議長候補の指名承認採決を担う上院議員の中でブレイナード氏の起用をバイデン大統領に公に求める人はいない。

  元オバマ政権当局者で進歩派やブレイナード氏とつながりを持つ人物によると、ブレイナード氏は自らの支持者に対し、自身をパウエル議長の対抗馬に推すキャンペーンを行わないよう求めたという。両氏はFRBの規制緩和の課題で見解に相違がある。

  バイデン大統領が指名した候補の承認プロセスを統括する上院銀行委員会のブラウン委員長や、同委のウォーレン議員といったパウエル議長に批判的だった主要議員でさえ他の候補を公に推すことを控えている。

  これまでのところ、パウエル議長は与野党の複数の上院議員から公に支持を得ており、一部民主党議員の支持を失ってもなお承認される公算が大きい。前FRB議長のイエレン財務長官はパウエル氏再任を支持する考えをホワイトハウス当局者に伝えている。

 

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