(ブルームバーグ):

米民主党穏健派のマンチン上院議員は、バイデン大統領の主要経済課題の大半を盛り込んだ3兆5000億ドル(約385兆円)規模の支出・税制計画について、「一時休止ボタン」を押すべきだと同党議員に呼び掛けた。勢力が均衡している上院で向こう数週間以内の法案通過を目指す党指導部の取り組みを難しくする動きだ。

  マンチン議員は今週、「急激なインフレ」やアフガニスタンからの米軍撤退が招いた国家安全保障上の不確実性で、慎重なアプローチと場合によっては計画見直しが必要となっていると語っていた。同議員は民主党の方針と対立して共和党と協力することが多い。

  マンチン氏はウェストバージニア州商業会議所主催の1日のイベントで、「一時休止ボタンを押そう」と発言。「落ち着いて、どうなるか見てみよう。皿が山盛りのような状態だ。そうするのが賢いやり方だ」と述べていた。

  同議員は2日に米紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)に掲載された寄稿文で、法案について自身が抱いている懸念の詳細を説明した。

  民主党指導部と上下両院の委員会の委員長らは、経済対策の詳細をまとめる作業を行っており、8月から休会に入っている議会の再開後数週間以内に通過させることを目標としている。共和党は反対で団結しているため、マンチン議員が法案通過の鍵を握っている。上院可決に必要な51票を確保するには、民主党会派全員の賛成票に加え、上院議長を兼任するハリス副大統領の票も必要になる。

  民主党のシューマー上院院内総務の報道官にマンチン議員の発言についてコメントを求めたが、現時点で返答はない。サキ大統領報道官からもコメントは得られていない。

  マンチン議員はさらに、上院で可決された5500億ドル規模の超党派のインフラ法案を下院が数週間以内に可決するよう呼び掛けた。ペロシ下院議長は民主党進歩派の下院議員に対し、この法案を規模がずっと大きい民主党主導のパッケージと連動させると約束している。

 

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