(ブルームバーグ): 中国の不動産開発大手、中国恒大集団の流動性危機が悪化するとの懸念が投資不適格(ジャンク)級のドル建て中国社債に打撃を与え、不動産会社の借り入れコストを押し上げる可能性がある。

  ブルームバーグの指数によると、不動産会社が大半を占める中国のドル建てジャンク債利回りは3日時点で12.9%に上昇。新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)が市場を揺るがしていた昨年3月以来の高水準となった。

中国恒大のドル建て債が30セント割れ、他の中国不動産会社に売り波及

  中国当局によるレバレッジ(借り入れ)ルール厳格化と不動産市場の規制強化が、特に債務負担の多い不動産会社の重しとなっている。米格付け会社ムーディーズ・インベスターズ・サービスは先週、中国の不動産セクターの見通しを「安定的」から「ネガティブ(弱含み)」に変更。売上高やキャッシュフローの減少、流動性の低下は特に体力の弱い不動産開発会社の借り換えリスクを高めるとしている。

  不動産会社は年内に期限を迎えるドル建て債で約146億ドル(約1兆6000億円)の返済もしくは借り換えが必要となっている。ブルームバーグの集計データによれば、中国の不動産開発会社による8月のドル建て債起債は春節(旧正月)のあった2月以来の低水準で、1月の水準のわずか14%。

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