(ブルームバーグ): 7日の米株式市場では、S&P500種株価指数が最高値圏から下落。レーバーデーの連休明けとなった市場で、景気回復が腰折れしているとの懸念が台頭した。

  ダウ工業株30種平均も下落。一方、ネットフリックスやアマゾン・ドット・コム、アップルなど大型ハイテク株を中心に、ナスダック100指数は上昇した。ただ、ナスダック100指数構成銘柄の騰落比率は約3対7だった。

  S&P500種は前営業日比0.3%下げて4520.03。ダウ平均は269.09ドル(0.8%)安の35100.00ドル。ナスダック総合指数は0.1%上昇。

  米国債相場は下落。社債発行が相次いだことなどが重しとなった。ニューヨーク時間午後4時55分現在、10年債利回りは5ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の1.37%。

  今週発表の経済指標で、7−9月(第3四半期)の見通しに関して安心感を得られることはあまりなさそうだ。成長予想はここ最近、既に引き下げられている。新型コロナウイルスのデルタ変異株の感染拡大が米経済再開を妨げるとの懸念も、市場の一部で圧迫要因となっている。

  フェイト・キャピタル・マネジメントのポートフォリオマネジャー、ハリス・クルシド氏は「デルタ変異株を巡る懸念が、7−9月の全般的な成長への重しとなっている」と指摘。「今後数週間はかなり波乱含みの展開になるだろう。投資家は保有株式に関して一段とえり好みするようになっている。デルタ変異株を巡る懸念だけが理由ではない。財政刺激策の縮小や議会の政策、一部セクターでの全般的な回復減速も要因だ」と述べた。

  外国為替市場では、ドルが主要10通貨に対して全面高。米株式相場が下落し、商品指数も2週間ぶりの大幅安となる中、リスクテーク意欲が減退した。

  ニューヨーク時間午後4時56分現在、主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は0.4%上昇。ドルは対円で0.4%高の1ドル=110円30銭。ユーロは対ドルで0.2%安の1ユーロ=1.1842ドル。

  ニューヨーク原油先物相場は続落。中国の輸出が好調で強材料となったほか、メキシコ湾岸で生産停止が続いているが、ドルの上昇が響いた。ドル高により、ドル建て商品の投資妙味は低下する。 

  ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物10月限は、前営業日比94セント(1.4%)安の1バレル=68.35ドルで終了。ロンドンICEの北海ブレント11月限は53セント安の71.69ドル。

  ニューヨーク金相場は下落。スポット相場は約1カ月ぶりの大幅安となった。ドルの値上がりが重しとなったほか、インフレ調整後の実質金利が上昇したことも、利子を生まない金の上昇方向への勢いが限定される要因となった。

  スポット価格は一時1.7%安。ニューヨーク時間午後3時15分現在は1.5%安の1796.29ドル。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物12月限は、前営業日比1.9%安の1798.50ドルで終了した。

Treasuries Fall as Credit Supply Surges; 3-Year Notes Well Bid(抜粋)

Dollar Extends Gains as Risk Tone Deteriorates: Inside G-10(抜粋)

Oil Drops as Stronger Dollar Offsets Ongoing Crude Shut Ins(抜粋)

Gold Slips the Most in a Month as Dollar, Yields Push Higher(抜粋)

(相場を更新し、第5−6段落を追加します)

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