(ブルームバーグ): 8日の米株式相場は下落。新型コロナウイルスのデルタ変異株の感染拡大や金融緩和策の縮小など世界経済へのリスクを踏まえて、バリュエーションがあらためて意識された。

  大型ハイテク株中心のナスダック100指数は2週間ぶりの大幅安。アップルやフェイスブックなどの下げが響いた。S&P500種株価指数は9月2日に終値で最高値を更新して以降、これで3営業日続落。ダウ工業株30種平均は先月に付けた最高値からの下落率が1.5%を超えた。

  S&P500種は前日比0.1%下げて4514.07。ダウ平均は68.93ドル(0.2%)安の35031.07ドル。ナスダック総合指数は0.6%下落。

  米国債相場は上昇。10年債入札での需要が堅調だったことなどが支えとなった。ニューヨーク時間午後4時58分現在、10年債利回りは3ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の1.34%。

  モルガン・スタンレーやシティグループなどは、米国株に関して慎重な見方に転じた。米国外では再導入されたロックダウンや渡航制限措置が成長への打撃となる中、多くの投資家が相対的な米国株のバリュエーションについて行き過ぎだと考え始めている。

  シティー・インデックスのシニア金融市場アナリスト、フィオナ・シンコッタ氏は「景気回復に関して言えば、モメンタムは確実に減速しつつあるようだ」と指摘。「以前は米金融当局が政策を引き締めるとの話が聞かれ、それが市場を悩ませていた。今はやや低調な経済指標や新型コロナの感染者増加が影響している」と述べた。

  外国為替市場ではドルが小幅上昇。新型コロナの感染拡大を受けて世界各地で行動が制限される中、リスク選好の動きが後退し、ドル指数は1週間ぶり高値を付けた。米国債利回りの低下を背景に、資源国通貨は下げ幅を縮小した。

  ニューヨーク時間午後4時58分現在、主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は0.1%上昇。ドルは対円でほぼ変わらずの1ドル=110円27銭。ユーロは対ドルで0.2%安の1ユーロ=1.1816ドル。

  ニューヨーク原油先物相場は反発。ハリケーン「アイダ」がルイジアナ州に上陸したのは1週間以上も前だが、生産活動の正常化に時間がかかっている。米安全環境執行局(BSEE)によると、メキシコ湾の沖合石油生産の約77%が依然停止されている。

  ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物10月限は、前日比95セント(1.4%)高の1バレル=69.30ドルで終了。ロンドンICEの北海ブレント11月限は91セント高の72.60ドル。

  ニューヨーク金相場は続落。世界の経済成長見通しを巡る懸念を背景に、逃避先としてドルが買われたことから、代替資産としての金の需要が減退した。

  スポット価格はニューヨーク時間午後1時2分現在、前日比0.2%安の1オンス=1790.44ドル。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物12月限は、0.3%安の1793.50ドルで終了した。

Treasuries Hold Gains After Strong 10-Year Auction; Stocks Slip(抜粋)

Dollar Edges Higher, Commodity Currencies Pare Loss: Inside G-10(抜粋)

Oil Advances With Ida’s Impact on U.S. Supply Lingering(抜粋)

Gold Slips as Growth Concerns Spur Demand for Dollar as a Haven(抜粋)

(相場を更新し、第5−6段落を追加します)

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