(ブルームバーグ): 9日の欧州株はほぼ変わらずで終えた。日中取引では下げていたが、欧州中央銀行(ECB)が域内景気回復への自信を示唆し、パンデミック緊急購入プログラム(PEPP)の購入ペースを減速させる意向を明らかにしたことが手掛かりとなり、下げをほぼ埋めた。ラガルドECB総裁はテーパリングではないと強調した。

  ストックス欧州600指数は0.1%未満の下げ。一時は0.9%安となる場面もあった。ヘルスケア、鉱業、エネルギー銘柄が特に売られた。一方、不動産、消費財、工業株は上昇した。

ECB、緊急購入のペース減速−テーパリングではないと総裁強調 (1)

  ブラックロック・インベストメント・インスティテュートのマクロ調査責任者、エルガ・バーチュ氏は「ECBの資産購入は継続するだろう。新たな政策の枠組みはユーロ圏内においてより長期にわたる緩和的な金融政策への余地を生む」と述べた。

 

  欧州債市場ではイタリア債が上昇。ドイツ債とのスプレッドは一時102ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)まで縮小した。これは8月16日以来の小幅な金利差。ラガルド総裁がPEPPについて12月に包括的な議論を行うと述べたことに反応した。

  ドイツ10年債利回りは7月6日以来の大幅低下となり、同年限イタリア債利回りは3月1日以来で最も下げた。

  英国債は小幅高。パフォーマンスはドイツ債を下回った。 

ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)

  

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