(ブルームバーグ): 9日の米株式相場は続落。強弱まちまちの経済指標を背景に、金融緩和策縮小のタイミングに関して神経質になる中、荒い値動きとなった。新型コロナウイルスのデルタ変異株は猛威を振るい、世界の経済成長に悪影響を及ぼしている。

  S&P500種株価指数は4営業日続落。一時は最高値に近づく場面もあったが、上げを消した。

  S&P500種は前日比0.5%下げて4493.28。ダウ工業株30種平均は151.69ドル(0.4%)安の34879.38ドル。ナスダック総合指数は0.3%下落。

  米国債相場は上昇。30年債入札での需要が旺盛だったことなどから、買いが優勢になった。ニューヨーク時間午後4時52分現在、10年債利回りは4ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の1.30%。

  先週の米新規失業保険申請件数は6月下旬以来の大幅な減少となり、労働市場が引き続き完全な回復に向かっていることを示唆した。一方で、デルタ変異株の感染拡大で景気回復が妨げられるとの兆候も増えている。

  インディペンデント・アドバイザー・アライアンスのクリス・ザカレリ最高投資責任者(CIO)は、午後の株売りと米国債入札が同時に起きたと指摘。米国債市場では入札後に買いが強まり、利回りが押し下げられたと説明した。

  その上で、「市場には米経済成長が減速しつつあるとの感触がある。デルタ変異株が消費動向に影響を及ぼしており、企業動向にも影響を及ぼす恐れがあるとの懸念がある」と述べた。

  外国為替市場ではユーロが対ドルで上昇。米30年債入札後に世界的に債券利回りが下げる中、ドルが下落した。欧州中央銀行(ECB)は債券購入のペースを減速させる計画を明らかにした。

  主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は0.2%低下。ニューヨーク時間午後4時53分現在、ドルは対円で0.5%安の1ドル=109円73銭。ユーロは対ドルで0.1%高の1ユーロ=1.1823ドル。

  ニューヨーク原油先物相場は反落。ほぼ3週間ぶりの大幅安となった。中国が価格抑制を狙って、戦略原油備蓄を放出したことが材料視された。

  ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物10月限は、前日比1.16ドル(1.7%)安の1バレル=68.14ドルで終了。ロンドンICEの北海ブレント11月限は1.15ドル安の71.45ドル。

  ニューヨーク金相場は反発。ECBが債券購入ペースの減速を決めたことや、米労働市場のさらなる回復を消化する展開となった。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物12月限は、前日比0.4%高の1オンス=1800ドルちょうどで終了した。

Treasuries Bull-Flatten as Strong 30-Year Bond Sale Spurs Rally(抜粋)

Euro Rebounds From Earlier Losses, Dollar Weakens: Inside G-10(抜粋)

Oil Slumps After China Taps Crude Reserves to Ease Energy Costs(抜粋)

Gold Wavers as Traders Digest ECB Bond Buying, U.S. Jobless Data(抜粋)

 

 

 

(相場を更新し、市場関係者のコメントを追加します)

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