(ブルームバーグ): 10日の米株式相場は続落。最新の経済指標を見極める中、値動きの荒い展開となった。相場に関して慎重な見解を示すストラテジストが増えている。S&P500種株価指数は週間ベースで6月半ば以来の大幅安。

  ダウ工業株30種平均の構成銘柄では、アップルが下落率トップ。連邦地裁はアップルに対し、携帯アプリの開発業者が購入者をアップストア外の課金システムに誘導するのを認めるよう命じた。

  この日発表された8月の米生産者物価指数(PPI)は市場予想を上回る伸びとなった。

  S&P500種は前日比0.8%安の4458.58。週間では1.7%下げた。ダウ平均は271.66ドル(0.8%)安の34607.72ドル。ナスダック総合指数は0.9%下落。

  シティ−・インデックスのシニア金融市場アナリスト、フィオナ・シンコッタ氏は「新型コロナウイルスの感染者増加や経済成長の減速、インフレの高止まり、米金融緩和策の縮小開始時期を巡る不透明感が投資家の間で意識されている」と指摘。「経済指標はここのところ強弱まちまちで、米金融当局のメッセージもまちまちだ。伝統的に不透明感を嫌う市場にとって、はっきりしない状況となっている」と述べた。

  米国債相場は下落。前日の30年債入札後の上昇分が巻き戻される格好となった。ニューヨーク時間午後4時29分現在、10年債利回りは4ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の1.34%。

  外国為替市場では、大半の資源国通貨がドルに対して上昇。バイデン米大統領と中国の習近平国家主席が電話会談したことを受けて、リスクセンチメントが改善した。スイス・フランや円は対ドルで下落した。

  ニューヨーク時間午後4時30分現在、主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は0.1%上昇。ドルは対円で0.2%高の1ドル=109円88銭。ユーロは対ドルで0.1%安の1ユーロ=1.1812ドル。

  ニューヨーク原油先物相場は大幅反発。週間では3週続伸となった。ハリケーン「アイダ」の影響により、メキシコ湾の生産設備で操業停止が続いていることが意識された。アイダが同地域に襲来したのは約2週間前だが、日量100万バレル余りの沖合生産がなお停止している。

  ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物10月限は、前日比1.58ドル(2.3%)高の1バレル=69.72ドルで終了。週間では0.6%上げた。

  ニューヨーク金相場は反落。8月のPPIを受けて米国債利回りが上昇し、金利の付かない金の妙味が低下した。週間ベースでは8月初旬以降で初の値下がり。

  ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物12月限は0.4%安の1オンス=1792.10ドルで終了。週間では2.3%下げた。

Treasuries Bear-Steepen; Rates Volatility Drops to 3-Month Lows(抜粋)

Commodity FX Leads Advance on China-U.S. Phone Call: Inside G-10(抜粋)

Oil Caps Third Weekly Gain With Ida’s Supply Impact in View(抜粋)

Gold Set for First Weekly Loss in Five After U.S. Inflation Data(抜粋)

 

 

©2021 Bloomberg L.P.