(ブルームバーグ): 欧州の自動車メーカー、ステランティスが新たな中国戦略を打ち出すと事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。中国国有の広州汽車集団と折半出資する「ジープ」合弁事業の経営権取得に向けた大きな第一歩となる。

  協議が非公開であることを理由に関係者が匿名で語ったところでは、フィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCA)とフランスのグループPSAの統合で誕生したステランティスは、中国でのジープ事業を統括する合弁会社への出資比率引き上げで広州汽車と協議しており、交渉は進展した段階にある。

  関係者によれば、合弁事業に関する中国のルールが緩和される来年にも実現する可能性がある。ステランティスは今後数年にわたり、世界最大の自動車市場である中国でジープ、「DS」などのブランドや電気自動車(EV)版「オペル」の販売促進を計画していると関係者1人が語った。

  ステランティスは中国での期待外れな需要に合わせて生産を調整しようとしており、先週の発表資料でジープの輸入事業を合弁会社に統合し、生産を長沙に一元化する計画の概要を説明していた。

  ステランティスと広州汽車の担当者は今回の計画について、いずれも発表資料の内容以上のコメントを控えた。

  ステランティスの1−6月(上期)の世界販売台数は360万台。うち中国は約5万台にとどまり、同国での市場シェアは0.5%に低下した。

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