(ブルームバーグ): 米電気自動車(EV)メーカー、テスラのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)は17日のオンラインフォーラムで、中国の自動車メーカーを「世界で最も競争力が高い」として称賛した。さらにデータセキュリティーの重要性とEV市場としての中国の「大きな可能性」にも言及した。

  マスク氏は中国南部の海南島で開催されている「世界新エネルギー車大会」に登壇。事前録画された3分間のスピーチで、中国は世界最大のEV市場であり、テスラにとっても極めて重要だと指摘。EV技術を推し進めている「多くの中国自動車メーカーに大きな敬意を払う」と語り、中国勢は特にソフトウエアに強いと称えた。

  テスラは今年に入り中国で守勢に立たされた。4月の上海国際モーターショーで中国人オーナーが抗議している模様がソーシャルメディアで拡散されたほか、一連の衝突事故や安全や個人情報、顧客サービスを巡る当局の監督強化が評判に響いた。小鵬汽車や理想汽車、蔚来汽車(NIO)など地元のEVスタートアップ企業との競争も激化している。

  マスク氏はデータセキュリティーについては、業界発展の土台になるとの見方を示し、「全ての国・地域の政府当局と協力して、インテリジェントコネクテッドビークル(ICV)のデータセキュリティーを万全にしていく」と表明。「自動運転技術の急速な成長に伴い、車両のデータセキュリティーへの人々の関心はかつてないほど高まっている」と語った。

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