(ブルームバーグ): 17日の米株式相場は下落し、S&P500種株価指数が1カ月ぶりの大幅安となった。新型コロナウイルス変異株や中国恒大集団の債務危機を警戒し、世界経済の健全性を再評価する動きが広がった。米国債も値下がりし、利回りが上昇した。

  この日は個別株および株価指数のオプションの満期が指数先物の取引期限と重なる「トリプルウィッチング」に当たる。S&P500種は素材や公益、テクノロジーを中心に下げ、週間ベースでもマイナスとなった。同指数はテクニカル分析上で重要な50日移動平均線も下回った。カジノ関連株はマカオでの規制強化が引き続き重しとなって下落した。

  S&P500種は前日比0.9%安の4432.99。ダウ工業株30種平均は166.44ドル(0.5%)安の34584.88ドル。ナスダック総合指数は0.9%低下。米国債市場ではニューヨーク時間午後4時3分現在、10年債利回りが3ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の1.37%。

  ブルームバーグ・インテリジェンスのジーナ・マーティン・アダムス氏は足元の相場について、「米金融当局による政策転換の見通しや成長減速、不快なほどの高インフレを受けて市場での楽観は持続しにくく、9月は例年通りの展開になっている」と指摘した。

  9月の米ミシガン大学消費者マインド指数(速報値)は前月から小幅に持ち直したものの、約10年ぶり低水準の近辺にとどまった。購買意欲の大幅後退が重しとなった。  

  外国為替市場ではドルが全面高。主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は、米株安と商品安などを背景に3週間ぶり高値となった。

  ドル指数は0.4%上昇し、8月27日以来の高水準。週間ベースでは0.6%の上昇となった。ドルは対円で0.2%高の1ドル=109円95銭。ショートカバーや、日本人投資家による海外投資が続くとの観測が背景にある。

  ユーロは対ドルで0.3%安の1ユーロ=1.1730ドル。バークレイズの外為戦略担当責任者、マービン・バース氏はブルームバーグテレビジョンのインタビューで、「ユーロが主要10通貨の中で最も軟調に推移すると引き続き予想する」と語った。

  ニューヨーク原油先物相場は下落。ロシアによる原油輸出の増加計画が意識されたほか、ドルの値上がりで原油の投資妙味が後退した。ロシアは10−12月(第4四半期)に原油輸出を3%増やす計画だと、インタファクス通信が報じた。

  ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物10月限は64セント(0.9%)安の1バレル=71.97ドル。ロンドンICEの北海ブレント11月限は33セント下げて75.34ドル。

  ニューヨーク金先物相場は3日続落。前日に続き米国債利回りとドルが上昇し、金の投資妙味が薄れた。金は週間ベースで2週続落。

  ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物12月限は0.3%安の1オンス=1751.40ドル。週間では2.3%下げた。

Dollar Jumps to Three-Week High on Risk-Off Shift: Inside G-10(抜粋)

Oil Drops on Signs of Rising Russian Exports and Dollar Gains(抜粋)

Gold Set For Weekly Decline With Focus Turning to Fed Meeting(抜粋)

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