(ブルームバーグ): バイデン米大統領は21日、国連総会で就任後初の演説を行い、「過去の戦争を闘い続ける代わりに、われわれ共通の未来の鍵を握る課題を注視し、それに資源を振り向ける」べきだとし、世界が対立ではなく、気候変動や感染症など喫緊の脅威に協力して取り組むよう訴えた。

  大統領はその中で、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)と気候変動を「緊急で迫り来つつある危機」だとした上で、世界的に協調して取り組めばそこには「非常に大きな機会がある」と指摘した。

  演説ではさらに、米国としてどの国とも「新たな冷戦を望んでいない」と強調。中国西部・新疆ウイグル自治区での少数民族の扱いを非難しつつも、同国に直接言及しなかった。国連のグテレス事務総長は先週のブルームバーグニュースとのインタビューで、米中による新冷戦の可能性に警告を発していた。

  バイデン大統領はまた、低所得国による地球温暖化への適応とクリーンエネルギーへの転換を支援するため、米国の資金援助を倍増すると約束し、その実現のために米議会と協力する意向を示した。大統領は4月に57億ドル(約6200億円)の支援を表明していた。

 

 

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