(ブルームバーグ): 23日の外国為替相場でトルコ・リラが対ドルで過去最安値を更新した。同国中央銀行が予想外の利下げを決定したことに反応した。インフレが加速し、エルドアン大統領が金融政策に長期にわたり大きな影響力を及ぼす中で、リラのボラティリティー(変動性)はさらに高まるリスクがある。

  中銀の金融政策委員会は政策金利である1週間物レポ金利を100ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)下げて18%とした。ブルームバーグが調査した23人のエコノミストは、1人を除く全員が19%の据え置きを予想していた。

 

 

 

  トルコのインフレ率は先月、前年同月比19.25%と予想以上に上昇し、実質利回りは昨年10月以来のマイナスとなっていた。しかしカブジュオール中銀総裁は今月初め、政策の焦点をコアインフレに移行した。コアインフレは価格変動の激しい食料品や燃料が除外されており、総合インフレ率よりも250bpほど低い。

  中銀は最近のインフレ高進は一過性の要因が影響していると説明。インフレ率を上回る政策金利を維持し、金融政策の引き締めを維持するとこれまで繰り返してきた意向は今回示さなかった。

 

 

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