(ブルームバーグ): 24日の米株式相場は続伸。週の初めには世界の金融市場に動揺が広がったが、S&P500種株価指数は週間ベースでもプラスとなった。米金融緩和策の縮小見通しや、中国の不動産開発大手が抱える債務問題が波及するリスク、中国による仮想通貨業界の締め付け強化といった、一連の懸念を振り払った。

  S&P500種は日中を通して方向感が出なかったが、取引終盤に上昇した。エネルギー株や金融銘柄が堅調だった。ビットコインの急落に伴い、ライオット・ブロックチェーンやマラソン・デジタル・ホールディングスなど仮想通貨関連銘柄も下落。米国で上場する中国大手企業で構成するナスダック・ゴールデン・ドラゴン中国指数は、一時3.6%値下がりした。

  OANDA(オアンダ)のシニア市場アナリスト、クレイグ・アーラム氏は「今週は期待されていた通り、活気にあふれる展開だった」と指摘。中国恒大集団の問題や金融引き締め観測、インフレが想定されていたほど一過性のものではない可能性といったリスクを挙げた。

  中国人民銀行(中央銀行)は仮想通貨に絡む全ての取引が違法な金融活動だと説明。投資家センチメントに新たな一撃を加えた。中国の規制当局が次にどの業界を標的にするのか、市場は警戒を続けている。同国政府は教育やゲーム、電子たばこ、不動産、保険などの業界への締め付けも強化している。

中国人民銀、全ての仮想通貨関連取引は違法−ビットコイン急落 (1)

  S&P500種は前日比0.2%高の4455.48。ダウ工業株30種平均は33.18ドル(0.1%)高の34798.00ドル。ナスダック総合指数は0.1%未満の下落。

  米国債相場は下落。10年債利回りは7月初旬以来、5年債利回りは4月初旬以来の高水準にそれぞれ達した。ニューヨーク時間午後4時35分現在、10年債利回りは2ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の1.45%。

  外国為替市場ではドルが上昇。ドル指数は週間ベースで小幅に上げた。インフレ懸念や米金融当局者の発言を背景に、当局による資産購入縮小の観測が強まった。一方、中国恒大集団の債務問題や米債務上限の問題が不透明感を強め、リスクテーク意欲を圧迫した。週間では円が主要10通貨で値下がり率トップとなった。

  ニューヨーク時間午後4時35分現在、主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は、0.3%上昇。ドルは対円で0.4%高の1ドル=110円77銭。ユーロは対ドルで0.2%安の1ユーロ=1.1721ドル。

  ニューヨーク原油先物相場は4日続伸。週間ベースでは5週連続のプラスとなった。世界的に原油在庫が減る中、高騰する天然ガスから石油への乗り換え需要で、原油の需給逼迫(ひっぱく)がさらに進む見通しとなっている。

  ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物11月限は、68セント(0.9%)高の1バレル=73.98ドルで終了。週間ベースでは3%上昇した。ロンドンICEの北海ブレント11月限は、84セント高の78.09ドル。

  ライスタッド・エナジーの石油市場アナリスト、ルイーズ・ディクソン氏はリポートで、「供給混乱の影響が長引くことや、製油所からの需要を満たすのに在庫取り崩しが必要になる可能性を市場は織り込んでいる」と指摘した。

  ニューヨーク金先物相場は小反発。米金融当局の政策ガイダンスが引き続き消化された。米国債利回りが上昇したことで利子を生まない金の投資妙味が薄れ、金は上げ幅を削った。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物12月限は前日比0.1%高の1オンス=1751.70ドルで終了。

Treasuries Bear-Steepen; Most Yields Reach Multimonth Highs(抜粋)

Dollar Ekes Out Weekly Gain As Reflation Dents Yen: Inside G-10(抜粋)

Oil Posts Fifth Weekly Advance as Global Markets Tighten(抜粋)

Gold Pares Gains as Rates Rebound, Traders Digest Fed Guidance(抜粋)

 

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