(ブルームバーグ): 自民党は29日午後、総裁選の投開票を行ったがどの候補も過半数に届かず、岸田文雄前政調会長、河野太郎行政改革担当相の上位2人による決選投票にもつれ込んだ。

  国会議員による投票後に開票が行われ、新総裁が決定する。決選投票は国会議員と都道府県連各1票となり、議員票の比重が9割に高まる。

  1回目の投票では高市早苗前総務相が3位、野田聖子幹事長代行が4位となった。国会議員票382票と全国の党員・党友票382票の計764票を争った。

 

  間近に迫る衆院選に向けた「選挙の顔」選びとなるため、中堅・若手議員が派閥単位での投票に反発。岸田派を除き各派閥は投票先を縛らなかった。世論調査で党員の人気が高い河野氏は、1回目の投票で他候補を引き離して勝利を狙い、岸田、高市両氏は国会議員票の割合が高い決選投票に持ち込む戦略だった。

  河野氏は菅義偉首相、石破茂元幹事長や小泉進次郎環境相らが支持を表明したほか、選挙の顔選びを重視する中堅・若手議員らの期待を集めた。岸田氏は自身が率いる岸田派が結束し、最大派閥の細田派や麻生派のベテラン議員らの支持も受けた。高市氏は安倍晋三前首相の支援を受け、党内の保守系議員に浸透していた。

  各候補は、新型コロナウイルスで打撃を受けた経済を立て直すための財政出動の必要性で一致しており、金融緩和維持への異論も出ていない。選挙戦では、河野氏が意欲を見せる年金制度改革も主要な争点の一つとなった。女性2人が出馬したことで、女性の健康に関する問題が討論会で話題に上るなどの変化も見られた。

(得票数を追加し、更新しました)

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