(ブルームバーグ): 債券市場のクオンツ革命が遂に実現しつつある。インベスコの調査が示した。

  調査では、31兆ドル(約3430兆円)を動かす債券投資家の過半数が、ファクター戦略を採用していると答えた。新型コロナウイルス禍による在宅勤務を背景とした電子取引拡大の中、システマティック取引を行うクオンツ投資家が債券市場で幅を利かせつつあることがうかがわれる。同戦略を採用しているのは回答者の55%と昨年の40%から増えていた。

  バリューや価格モメンタムなどのファクターによって債券の銘柄を選別する戦略が従来の投資スタイルを上回るリターンにつながり得るとの見方は近年広まってきている。債券相場上昇で利回りがほぼゼロとなる中で、投資家はこの考えに前より耳を傾けるようになった。

  ブルームバーグがまとめたデータによれば、上場投資信託(ETF)市場ではファクターによって投資先を選別するスマートベータ戦略の債券ファンドに今年135億ドルが流入した。過去最高のペースで、残高は570億ドルに膨らんだ。

  調査は3月付で、ファクターを何らかの形で活用する機関投資家・ホールセール投資家241社を対象に実施した。債券で最も頻繁に利用されるファクターはバリュー、クオリティー、キャリーだった。運用者の多くはデュレーション、流動性、インフレなどのマクロ要素も採用している。

©2021 Bloomberg L.P.