(ブルームバーグ): 債券相場は横ばい圏で推移している。自民党総裁選で積極財政を唱える高市早苗氏の影響力が強まることへの警戒感がある一方、株式相場の大幅下落が支えとなっている。

  三菱UFJモルガン・スタンレー証券の稲留克俊シニア債券ストラテジストは、株価の下落が債券相場を下支えしているが、高市氏勝利のシナリオや同氏が新政権の経済政策面で影響力を持つシナリオが意識されると、積極財政のイメージから長期債や超長期債を中心に売りが出る可能性があると指摘する。

  長期金利は前日比横ばいの0.07%で取引されている。長期国債先物12月物は6銭安の151円31銭で取引を開始した後、株価の大幅下落を受けて一時プラスに転じる場面もあった。

日本株は大幅続落、米株安受けほぼ全面安−自民総裁選前に買い控えも

  野村証券の中島武信チーフ金利ストラテジストは、自民党総裁選で、高市氏あるいは河野太郎氏が勝利した場合、金利上昇が意識されるだろうと指摘する。特に投資家はプライマリーバランス(PB)目標凍結を掲げる高市氏当選による金利上昇を警戒しているという。 

自民党総裁選

第100代首相選ぶ自民総裁選、きょう投開票−決選投票の見方強まる高市氏は対中国で強硬姿勢、河野・岸田両氏は対話も重視−自民総裁選河野氏の年金改革案に批判が集中、本人も「案にはこだわらず」と後退

 

©2021 Bloomberg L.P.