(ブルームバーグ): ジャンボ・フォーチュン・エンタープライゼズ(鉅祥企業有限公司)という会社のドル建て社債の一部保有者が、同社債には中国の不動産開発会社、中国恒大集団が保証を付けていると主張し、同社債がデフォルト(債務不履行)した場合に支払いを求めるため債権者委員会を結成しようとしている。事情に詳しい関係者が明らかにした。

  ブルームバーグがまとめたデータによると、2億6000万ドル(約290億円)相当の鉅祥債は10月3日が償還期限。同社債は中国恒大とその子会社の天基控股有限公司が保証していると、詳細は非公開だとして関係者が匿名を条件に述べた。

  中国恒大の主要な本土不動産部門である恒大地産集団が4月に公表した本土債の目論見書によれば、鉅祥は恒大地産などが保有する合弁会社。10月3日は日曜のため、償還期限は事実上4日になる。

  中国恒大は23日が期限だったドル建て債のクーポン8350万ドルを支払った様子がなく、29日には2024年償還の別の社債のクーポン4500万ドルの支払い期日が来る。20日期限の銀行への利払いを行っていないほか、納入業者およびオンショア投資商品の保有者への支払いも遅延している。

 

  中国当局は23日に先立ちドル建て債のデフォルトを回避するよう中国恒大に指示していたが、10月3日の鉅祥債の期限は中国恒大にとって大きな試練になる。

  同社債に対する保証の条件と支払いの計画について中国恒大の担当者にコメントを求めたが返答はない。恒大地産への28日の電話にも応答がなかった。

  中国恒大と天基による鉅祥債への保証は直接的な無条件・非劣後債務に相当し、中国恒大と天基の他の無条件・非劣後債務と少なくとも同等の支払い順位に位置づけられると関係者らは説明。支払いの遅れが許容されるのは5営業日までで、それ以上の猶予期間は設けられていないとも語った。

  ブルームバーグがまとめたデータによれば、鉅祥債は取引所に上場してはおらず、特定の買い手に対して発行された私募債。

  中国恒大の主要な公募社債が次に償還期限を迎えるのは22年3月。ブルームバーグのまとめによれば、中国恒大と子会社のドル建ておよび人民元建て債で来年満期を迎えるものは以下の通り。

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