(ブルームバーグ):

29日の米株式市場ではS&P500種株価指数とダウ工業株30種平均が反発。ただテクノロジー株の上昇勢いが衰えたことで、指数の上値は抑えられた。

  S&P500種は公益や生活必需品といったディフェンシブ銘柄の上昇が支えたが、テクノロジー株の失速で上昇分の大半を失った。個別銘柄ではドラッグストアチェーンのウォルグリーン・ブーツ・アライアンスが上昇。ヘルスケア関連企業エボレント・ヘルスの買収を検討していると関係者が明らかにした。

  パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長を含む主要中銀総裁は討論会で、世界的にインフレを押し上げているサプライチェーンの混乱は一時的なものに終わると、慎重ながらも楽観的な見方を示した。米連邦債務の上限が引き上げられない場合には市場に衝撃が及ぶとして、トレーダーらは警戒を続けている。

  S&P500種は前日比0.2%高の4359.46。ダウ平均は90.73ドル(0.3%)高の34390.72ドル。一方、ナスダック総合指数は0.2%低下。米国債市場ではニューヨーク時間午後4時59分現在、10年債利回りが2ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の1.52%。

   シティー・インデックスのシニア金融市場アナリスト、フィオナ・シンコッタ氏は「高インフレや成長減速を巡る警戒はしばらく続く公算が大きい」と話した。  

  外国為替市場ではドルが全面高。ドル・円は一時112円に達し、主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は、昨年11月以来の高水準となった。一方、ユーロはドルに対して2020年7月以来の安値をつけた。

  ドル指数は0.7%上昇と、6月以来の大幅高。ドルは対円で0.4%高の1ドル=111円96銭。ユーロは対ドルで0.7%安の1ユーロ=1.1598ドル。

  INGのアナリスト、フランチェスコ・ペソル氏とクリス・ターナー氏は中国恒大集団への懸念や利回り上昇、米金融当局の資産購入が縮小される見通しを挙げ、「現在の市場環境はドル支援材料の組み合わせとして完璧のようだ」と指摘した。

  ニューヨーク原油先物相場は続落。日中は荒い値動きだった。米エネルギー情報局(EIA)の週間統計で、原油在庫が8週ぶりに増加したことが示された。ドルの急上昇も原油輸出を不利にする要因となった。

  ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物11月限は、前日比46セント(0.6%)安の1バレル=74.83ドルで終了。ロンドンICEの北海ブレント11月限は45セント安の78.64ドル。

  ニューヨーク金先物相場は続落。ドルの上昇を背景に、金や銀など貴金属の投資妙味が低下した。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物12月限は、前日比0.8%安の1オンス=1722.90ドルで終了した。

Treasuries Narrowly Mixed; Large Block Trade Weighs Late in Day(抜粋)

Dollar Surges Most Since June; Euro Continues Slide: Inside G-10(抜粋)

Oil Slips Amid Rising U.S. Crude Supplies and Dollar Rally(抜粋)

Silver Extends Drop to Lowest in a Year as Dollar Keeps Rising(抜粋)

(市場関係者のコメントなどを追加、相場を更新します)

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