(ブルームバーグ): 米下院は29日、連邦政府債務の法定上限の適用を2022年12月まで停止する法案を賛成多数で可決した。ただ共和党が同法案への反対姿勢を緩めていないため、上院は通過しない見込みだ。

  採決結果は賛成219、反対212。上院共和党は既に2回、債務上限引き上げに向けた措置を阻止している。与野党会派が共に50議席の上院を通過するには60票が必要。

  債務上限はトランプ前政権下で2年間適用を停止された後、今年8月に復活。最近の債務増の多くは前政権下で生じたものだが、共和党は債務上限の問題を民主党の税制・支出法案と関連付けて、交渉材料にしようとしている。

  共和党のコール下院議員は採決前に、上陸許可を得た酔いどれ船員のような浪費を民主党が主張する限り、共和党は債務上限引き上げに協力しないと述べた。

  民主党のシューマー上院院内総務は28日、債務上限引き上げを単純過半数票で可決することに対し、院内全会一致の同意を取りまとめられなかった。

米上院共和党、債務上限引き上げで民主党の新たな動きを阻止

  議会が動かなければ米国は10月18日にも手元資金が枯渇し、デフォルト(債務不履行)の瀬戸際に追い込まれるとイエレン財務長官は警告している。

 

(共和下院議員のコメントや背景などを追加して更新します)

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