(ブルームバーグ):

バイデン米大統領は9月30日、上下両院を同日通過した期間9週間の暫定予算案に署名した。12月3日までの暫定予算の成立によって、連邦政府機関の閉鎖は回避されることとなった。ただ、政府のデフォルト(債務不履行)につながりかねない連邦債務上限を巡る問題は解消されていない。

  民主党は当初、暫定予算と債務上限の適用停止を一体化させる方針だったが、共和党が反対姿勢を崩さないために断念した。上院共和党は27日、連邦債務の法定上限を2022年12月まで凍結するとともに、政府機関閉鎖回避のため9月30日以降も政府資金を手当てする法案の本会議採決を阻止していた。

  イエレン財務長官は、議会が10月18日ごろまでに債務上限引き上げを承認しなければ、政府の支払いができなくなって、米経済に多大なリスクが生じる恐れがあると警告している。

イエレン米財務長官、政府債務上限の期限後も「数日間」分の余裕示唆

  暫定予算には、自然災害からの復旧で州を支援するための資金286億ドル(約3兆1800億円)や、アフガニスタン難民の再定住支援の資金63億ドルも含まれる。

  暫定予算案の採決が期限直前になったことについて共和党は、債務上限と同案を結び付けようとしてきた民主党の失敗だと攻撃。下院歳出委員会共和党筆頭理事のグレンジャー議員は本会議場で、「期限のわずか数時間前にここにいる必要はなかった」と述べた。

  一方、同委のデローロ委員長(民主)は、共和党が債務上限問題で党利党略に走り、経済を脅かしていると非難。「これは、一部の議員が言いたがるように将来の歳出のためのものではない。過去の分に対する支払いだ」と発言。「そのために今が債務上限を引き上げるべき時だ」と訴えた。

(暫定予算成立を受けて第1段落などを更新します)

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