(ブルームバーグ): シリコンウエハーメーカーのSUMCOの株価が年初来安値を更新した。2024年末までに総額2287億円を投じて国内製造拠点の設備を増強すると9月30日に発表。このうち、約1280億円は国内外での新株発行で調達することから、株式の希薄化を懸念する売りが先行した。

  1日の日本株市場で、SUMCO株は一時前日比7.5%安の2082円と4営業日続落し、昨年12月22日以来の日中安値を付けた。

  シティグループ証券の西山祐太アナリストはリポートで、「今回の増資は規模感もそれなりに大きく、株価はいったん調整する可能性がある」と指摘。一方で懸念材料の一つが解消し、少なくともウエハーの需給見通しは明るいため、「エントリーポイントを探る良い機会となるかもしれない」との見方も示した。

  SUMCOはスマートフォンやデータセンター、5G関連や車載向けなどの半導体需要が旺盛で、既存の設備では供給が需要に追いつかない状況になっていることから、新たに建屋などを建設して増産に対応できる体制を構築する。

  新株発行で調達する約1280億円のうち786億円を、23年12月末までに佐賀県伊万里市の製造拠点に建屋とユーティリティー設備の建設に投じる。さらに、24年12月までに残額を同建屋での直径300ミリタイプのシリコンウエハー製造設備の建設に投資する計画だ。

 

©2021 Bloomberg L.P.