(ブルームバーグ): 第100代首相に就任する自民党の岸田文雄総裁は4日午後、新政権の閣僚人事を決めた。財務相に鈴木俊一元総務会長、官房長官に松野博一元文部科学相を起用した。

  初入閣は13人。女性は3人で菅義偉内閣より1人増にとどまった。岸田氏は皇居での任命式を経て、首相として初めての記者会見を行う予定。臨時国会会期末の14日に衆議院を解散し、19日公示・31日投開票の日程で選挙を行う意向を固めたとNHKが報じた。 

  新設の経済安全保障担当相に当選3回の小林鷹之衆院議員を充てた。新型コロナウイルス対応に当たる閣僚には厚生労働相に後藤茂之、経済再生担当相に山際大志郎、ワクチン担当相に堀内詔子各衆院議員を起用した。茂木敏充外相、岸信夫防衛相は再任した。

  岸田氏は年内に数十兆円規模の経済対策を策定し、新型コロナへの対応に国民の協力を得る考えだ。さらに総裁選で掲げた「成長と分配の好循環」の実現を目指し、国民の所得・給与を引き上げる経済政策を進める。

  SMBC日興証券の牧野潤一チーフエコノミストは4日付のレポートで、岸田内閣について「大派閥、若手議員、周辺国に配慮したバランス型の人事。敵を作らない岸田氏らしい組閣」と指摘。経済政策は自民党政調会長に高市早苗氏が就任したことで「積極財政政策が反映されやすくなるのでないかと思われる」との見方を示した。

(閣僚名簿発表を受け、更新しました)

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