(ブルームバーグ): ユーロ圏のインフレ率は9月に市場予想を上回り、13年ぶり高水準となった。新型コロナウイルス危機後のインフレ高進がどの程度続くのかの議論を活発化させる内容だ。

  欧州連合(EU)統計局 (ユーロスタット)が1日発表した9月のユーロ圏消費者物価指数(CPI)は前年同月比3.4%上昇と、市場予想の3.3%上昇を上回った。食料品やエネルギーなど変動の激しい項目を除くコア指数は1.9%上昇と、2008年以来の高い伸びとなった。

9月のユーロ圏消費者物価指数:速報値(表)

  物価上昇の要因は主に、コロナ禍および長期にわたった制限措置が解除された後の経済再開に関連している。欧州中央銀行(ECB)の予測によれば、インフレはまだピークに達していないが、来年には低下する見込みだ。

  しかし、製造業部門を直撃している供給網の問題は既に当初想定より長引いており、企業が利ざやを確保するためコスト高を顧客に転嫁しようとする動きを強めていることを複数の調査が示している。さらに、一段と深刻化するエネルギー供給不足が物価上昇圧力を高める。

  9月のエネルギー価格は前月比で1.3%上昇。前年比では17%余り上昇した。

(抜粋)

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