(ブルームバーグ): 米供給管理協会(ISM)が発表した9月の製造業総合景況指数は、市場予想に反して上昇し、4カ月ぶり高水準となった。堅調な需要や在庫の増加が背景にある。

  今回のデータは、製造業者がなお高水準にとどまっている受注残に対処しながら、幾分前進しつつあることを示唆している。ただ根強く続く輸送面での困難から、引き続き入荷に時間がかかっている。それでも、堅調な消費需要と企業の設備投資が製造業活動の拡大を今後も支え続けるとみられる。

  9月は17業種が活動拡大を報告。特に家具と石油・石炭、機械で伸びが目立った。

  受注残の指数は3カ月ぶりの水準に低下。一方で新規受注の指数は66.7と、前月と同じ堅調な水準となった。また生産指数はやや低下したが、在庫指数は上昇して2010年10月以来の高水準となった。

  在庫の増加は、部品不足に伴う未完成品の増加や、輸送面での困難で完成品の配送が厳しくなっている状況、不足状態の悪化が続いた場合に備えて必要以上に原材料を購入していることを反映している。

  材料と完成品の輸送は製造業者にとって引き続き重大な問題だ。港湾は記録的な受注残に対応しており、トラック輸送会社や鉄道はボトルネックに直面、またコンテナ価格は急上昇している。入荷遅延の指数は3カ月ぶり水準に上昇し、仕入れ価格の指数も上げた。

  ISM製造業調査委員会のティモシー・フィオレ会長は発表資料で、「製造業は全てのセグメントで、記録的な長さとなっている原材料のリードタイムや重要な材料の不足が続いている状況、商品(コモディティー)価格の上昇、製品輸送面での困難の影響を受けている」と説明した。

  生産に用いる原材料のリードタイムは9月に平均92日と、1987年の統計開始以来で最長となった。

  統計の詳細は表をご覧ください。

(統計の詳細を追加し、更新します)

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