(ブルームバーグ): 6日のロンドン金属取引所(LME)では銅を中心に大半の工業用金属が下落。予想以上に良好な米雇用指標よりも、インフレや世界の成長を巡る懸念が材料視された。

  投資家は安全通貨に目を転じ、ブルームバーグ・ドル・スポット指数は一時1週間ぶりの大幅高。外国勢にとって金属の魅力が低下した。ドイツ連邦統計局が発表した8月の同国の製造業受注指数は前月比7.7%低下と、この30年で3番目に大きな落ち込み。

  ADPリサーチ・インスティテュートが発表した9月の米民間雇用者数は、市場予想を上回る伸びとなった。増加幅は6月以降で最大。職場復帰する人が増え、人材確保の難しさが解消しつつあることが示唆された。

  銅は1.4%安の1トン=9045.50ドルで終了。ニッケルは0.3%安、アルミニウムは0.8%安となる一方、スズは小幅高で引けた。中国本土市場は国慶節(建国記念日)の連休で7日まで休場。

  シンガポール取引所(SGX)の鉄鉱石先物は薄商いの中、0.4%高の117.50ドルで取引を終えた。5月の高値からは半分近くに下げており、供給増や限られた鉄鋼生産を背景に一段安が見込まれている。

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