(ブルームバーグ):

2021年に大型上場を果たした企業で、最も大きく株価が下落した3社はいずれも中国勢だ。中国政府によるテクノロジー企業に対する広範な締め付けが響いている。

  短編動画アプリを運営する快手科技は香港上場後に買いを集めたが、株価のピークから底までの下落率が今年の主要な株式公開銘柄で最大となった。

  北京字節跳動科技(バイトダンス)傘下「TikTok(ティックトック)」のライバルである快手科技は香港で今年最大となる54億ドル(現行為替レートで約6000億円)規模の新規株式公開(IPO)を実施。それから約2週間後の2月17日に同社の株価はピークを付けたが、その後80%余り下落している。ブルームバーグのデータによれば、今年の株式公開で15億ドル超を集めた世界の企業36社の中で、快手科技はピークからの落ち込みが最大。

  中国政府が民間企業に対する規制を広く強化し始めてから、オフショア市場上場の中国株への買い意欲が失われつつあることを快手科技の株価急落は如実に示している。

  ニューヨークに上場した配車アプリの滴滴グローバルも7月にデータセキュリティーの調査対象となり、株価の下落率は55%に達した。動画ストリーミングのビリビリ(嗶哩嗶哩)は香港に重複上場したが、ピークからの下落率は50%だ。

  米国での株取引ブームを背景に株取引アプリ運営の米ロビンフッド・マーケッツは幅広い人気を得たものの、同社の株価は8月のピークから40%下げた。

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